【雑誌紹介】 教えることで生き方は変えられない 『聖母の騎士』9月号

 カトリック福岡教区司祭・山元眞の連載「イエス・キリストの福音と出会い」第18回。40年以上神父を続けてきた山元が、神学校で勉強した「答え」ではすべての人を納得させることはできないと言う。

 「神父の役割の一つは教えることと思われている。わたしもそう思っていた。教えるために、教えられて、学んできた。特に神学校では。しかし、神父になると、よほど意識しないと『学ぶ』機会は少ない。神学生の時に先輩から言われたことがある。神学校で学んだことは、神父になって一年で使い果たしてしまう。常に、自分で『勉強』していかないとすぐに枯れてしまうと」

 「若い頃は頑張っていた。聖書の勉強会を開き……『教えて』きた。教えれば、わかってもらえると思っていた。それは傲慢とも思えるほど、一方的な考えだった。相手のことなど考えていなかった。変な自信をもち、説明すればわかってもらえると思っていた」

 「ある時、気づかせていただいた。教えることで人の生き方を変えることなどできない」

 「信仰は理解することではない、その人自身が気づいて歩みを始めることだと。ひとり一人が生きることだと」

【本体225円+税】
【聖母の騎士社】

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