【雑誌紹介】 信仰継承とは「良い感化」 『信徒の友』3月号

 特集「カルトについて考える」。エホバの証人の母親をもつ「エホバの証人2世」として小中学校の9年間を過ごしたという齋藤朗子(仙台宮城野教会牧師)。「宗教2世の視点から考える信仰継承」の中で、「母親からの信仰教育は強制、虐待だったと考えています。その最も大きな理由は、人権や個人の尊厳が奪われたことです」と語る。

 「子どもを人として扱わないような仕方で信仰を継承させるのがカルトです。ですから、もし子どもに信仰の強制や虐待をしたくないと願うならば、ニュースやSNSなどを通して、宗教2世たちが発信している悲痛な声と具体的な虐待の実情を、積極的に知ってほしいと私は思います」

 「同時に、『子どもの人権』『人間の尊厳』『個人の尊厳』を常に意識し、尊重してほしいと切に願います」「親と子の間に健全な関係性があるなら、親から子への信仰継承とは良い感化であると考えています。親の生き方が、慈愛の神と共に歩む喜びと福音の豊かさを証しするものであれば、子どもは強制なしに親からイエス・キリストの精神を受け継ぐことができるのではないでしょうか。信仰告白・受洗・継続的な教会生活といった目に見える成果だけが信仰継承ではないと私は考えています」

【600円(本体545円+税)】
【日本キリスト教団出版局】

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