【雑誌紹介】 何倍も生きづらい「仲間」たち 『聖母の騎士』3月号

 社会福祉法人ラルシュかなの家の「アシスタント」(支援員)による連載「日々の生活」。「離れることも支援」で、鈴木悠(ゆう)が「仲間」(障がい者)から執着された経験を明かす。

 「自分は、今まで障がい者に対しての支援とは、できないことをサポートすることや、自分のサポートによって、その仲間が自信を持ったり、心がわくわくし、毎日の生活が楽しくなったりすると思っていましたが、自分に対して執着を持ってしまった仲間は、側によって支援すればするほど、逆効果でした。……監視されているようで、凄く嫌な気持ちになり、恐怖感が出てきてしまいました。いつの間にか、自分は相手の執着心に蝕まれていました」

 「そんなとき、韓国人のアシスタントがかなの家に来ました。彼女ははっきり言いました。『このままだと危険です。距離を取るべきです』と。そしてすぐに、実行しました。……恐怖感は、本当に少しずつ何ヵ月も時間を掛けて薄れていきました。その生活が半年ほど続いたでしょうか。少しずつ、仲間の執着心も落ち着いてきました」

 「障がいを持つ人とのかかわりで難しさもありますが、障害を持つ人の賜物も感じています。一般社会から見ると、仲間はとても肩身が狭く、生きづらいです。私たちでも生きづらい世の中ですから、その何倍もきっと生きづらいです」

【本体225円+税】
【聖母の騎士社】

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