【雑誌紹介】 司祭の「やる気」引き出す会衆 『福音宣教』3月号

 九州大学法学部教授・南野森(しげる)の連載「京・江戸・博多、そして巴里」14「教師のやる気、学生のやる気」。

 「それにしても1年生というのは不思議な学年である。……4月の入学式直後から、目をキラキラ輝かせた新入生が大教室に溢れ、私の話をひと言も聞き漏らすまいと言わんばかりの熱心さで受講してくれるという、実に幸せな空間にいつも身を置かせてもらっている」

 「ところが、夏休みが明けて10月に彼らと『再会』すると……。1年生の熱量はずいぶん減ってしまったように思う。冬休みが明けて1月になると尚更である」

 「そういえば、ミサにおける司祭のお説教などでも、会衆が熱心に耳を傾ける態度や空気は、司祭の『やる気』を引き出すことになるのではないかと思ったりもする。大学における授業とミサにおける説教を比較したり、大学教員と司祭を比べたりするのは――あまりにも違いが多すぎて――乱暴ではあろう。しかし、司祭も人の子、会衆が聖堂の後ろにばかり座り、説教をしても無反応、船を漕ぐ者さえちらほら……となると、嬉しい気分にはならないのではあるまいか」

【660円(本体600円+税)】
【オリエンス宗教研究所】

書籍一覧ページへ

  • 聖コレクション リアル神ゲーあります。「聖書で、遊ぼう。」聖書コレクション
  • 求人/募集/招聘