【書評】 『人生の後半戦とメンタルヘルス』 藤掛 明 他

人生の「後半戦」を前になぜ「キリスト教」カウンセリングなのか

 

 コラージュ療法などを駆使しながら、牧師や信徒のメンタルヘルスについて提言を続けてきた著者が、教会での講演などをまとめた約10年分の集大成。

 「牧師ほどストレスに満ちた仕事はない」「自分の弱さを受け入れている人こそ、本当に強い」「小さな喜びやささやかな希望に目をとめることは、信仰者として大切な生き方であるし、究極のメンタルヘルスの姿」「光の世界を求めるばかりで、自分の影について認めないということが問題」など、臨床心理士としての体験に基づいた至言にあふれている。

 随所に聖書の記述が引用されており、なぜ「キリスト教」カウンセリングなのかという問いの答えも自ずと見えてくる。

 「信仰があれば心理学の力を借りる必要はない」と豪語する人、人生の「後半戦」をこれから迎えようとしている人こそ必読。

【本体1,500円+税】
【キリスト新聞社】978-4-87395-712-8

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