【書評】 『KENが「日本は特別な国」っていうんだけど……』 ケン・ジョセフ・ジュニア 他

 日本国憲法を「目に見えない守護神」と捉え、その内容を分かりやすく解説した書。

 若いカップルが、仮想のシミュレーション世界に誘われ、それらの世界でさまざまな体験をすることで、憲法の意味を体得していく構成となっている。

 憲法における国民が主役という意味、日本国憲法に「日本は軍隊も兵器も持たない」というルールをマッカーサー元帥に提案した幣原喜重郎の紹介、自由民主党による「日本国憲法改正草案」がもつ自由への危うさなどを、ライトノベル風のタッチでしっかりと描いている。

 憲法には「権力者が主役の憲法」「独裁者が主役の憲法」「国民が主役の憲法」が存在するとの解説から、現憲法の特徴が改めて浮き上がる。

 巻末には日本語と英語による日本国憲法が付いており、新たに選挙権を得た世代が身近に政治を考えるための入門書として活用したい。

【本体1,300円+税】
【トランスワールドジャパン】9784862561985

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