【書評】 『福祉が世界を変えてゆく』 伊藤 冨士江 編

 「社会福祉」という言葉が意味する範囲は幅広い。「社会的弱者の支援」というだけでなく、「社会変革」をもたらすのが社会福祉。「人間として生きることの限りない広がりと可能性を教えてくれる」という。

 上智大学を卒業した後、障害者福祉や高齢者福祉、精神保健の分野や医療現場などで活躍する20人のメッセージを収めた本書。社会福祉に関わる現場を目指す若者が減少傾向にある中で、人材不足の課題に一石を投じたいという願いから編集された。

 自身の経験と言葉を通して発信を続ける全盲の和太鼓奏者や、一般企業で障害者雇用の推進に取り組む女性なども登場。寄稿している20人それぞれの活動が、社会福祉の多様性を表している。社会福祉の分野を目指す若者に限らずとも、本書からさまざまなヒントが得られる。

【本体1,777円+税】
【上智大学出版】9784324103791

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