【書評】 『あいたくて あいたくて』 宮西 達也

 『おまえうまそうだな』『おとうさんはウルトラマン』シリーズで知られる絵本作家による最新作。同じ女子パウロ会の『メリークリスマスおおかみさん』に次ぐクリスマス絵本第2弾。

 意地悪で嫌われ者のおおかみと、ひとりぼっちのけむしが友だちになるが、ある日突然訪れる別れ――。けむしはなぜ、おおかみの前から姿を消したのか?

 恐竜、へび、ぶた、けむし……そして、おおかみ。宮西作品の登場人物は、みんなに怖がられたり避けられたリする存在が多く、愛情に飢え、どこか寂しさを抱えている。本作のおおかみはさしずめ、現代によみがえったスクルージ。作品に通底する著者のメッセージは、「みんな愛されている」に尽きる。

 「クリスマスにはふしぎなことがおこる」「ステキなねがいごとがかなう」――クリスマスを待ちわびる、あのころの無垢な思いに立ち返らせてくれる。

【本体1,200円+税】
【女子パウロ会】9784789607872

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