【雑誌紹介】 『福音宣教』 7月号

カトリックの精神隠さず

 カトリック教会さいたま教区は、「すべての人々、特に小さくされた人々と共に福音を」というビジョンのもとに、2000年から優先課題を決め取り組んできたが、2011年、越谷市に伝道所「憩いの家、水いっぱい」を開設した。それから5年の歩みを、ヴィラ・マルコ担当司祭が報告する。

 《地元の社会福祉協議会やご近所の協力を得ながら、カトリックの精神を隠さず、地域の小さな存在になりました。この存在は「あなたのために何かしますよ」というように「誰かが誰かを支援し、誰かに支援される」というものではなく、家庭的な温かい雰囲気の中で互いに大切にしあえる、そんな場です。》

 「ふれあいサロン」「聞き屋」「ヨーガ・散歩」「夜のサロン」「フットサルとランチ」など、実例として紹介されたそれぞれの働きにも驚かされる。

 マルコ司祭は「おわりに」で、教皇フランシスコの言葉を紹介する。《わたしたちが憂慮し、良心のとがめを感じるべきは、多くの兄弟姉妹が、イエス・キリストとの友情がもたらす力、光、慰めを得られず、また自分を迎えてくれる信仰共同体もなく、人生の意味や目的を見出せずに生きているという事実に対してです。過ちを恐れるのではなく、偽りの安心を与える構造、冷酷な裁判官であることを強いる規則、そして安心できる習慣に閉じこもったままでいること、それらを恐れ、その恐れに促されて行動したいと思います。外には大勢の飢えた人がいます。そして、イエスは倦むことなく、たえず教えておられるのです。『あなた方が彼らに食べ物を与えなさい』(マルコ6・37)》と。

【 本体500円+税 】
【オリエンス宗教研究所】

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