本多記念教会が明治学院とコラボ 高校・大学の連続性願い礼拝 2011年3月5日

 日基教団本多記念教会(梅津裕美牧師)と明治学院が共催する若者伝道礼拝が2月20日、東京・代官山の同教会で開催され、120人が出席した。同教会と同じメソジスト系列の横浜英和女学院高等学校ハンドベル部と合唱部が礼拝の奏楽と賛美に参加。青山学院、玉川聖学院の関係者も出席した。

 礼拝では説教の前に、明治学院大学手話サークルによる手話通訳のもと、同学院牧師の北川一明氏が、「求めなさい」と題して若者へ向けたメッセージを語った。フィリピンでホームレスのために家を建てるプログラムに学生たちと参加したことをふり返りつつ、イエスの言う「求めなさい」の対象が「幸せ」だと主張。「幸せを求めなさい。そうすれば絶対与えられる。だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも人にしなさいとイエス様は言った」と述べ、「皆さんは、イエス様につかまえられて、その幸せの方に引っ張られてきている人たちだ」と強調した。

 説教では梅津氏が、「神の子だから」と題して、「あなたは神に似せて創られた『神の子』だということを、心の片隅に刻んで帰ってほしい」と呼びかけた。人生であきらめてしまわないように、また、正しい道を踏み外さないために、ただ一つのことを伝えたいと述べ、「どんな時もあなたは『神の子』です。あなたが神を愛さなくても、神に愛されています。あなたが神を仰いでいなくても、神があなたに眼差しを向けておられる。これは曲げられない恵みです」と語った。

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 午後の部では、明治学院大学ジャズ研究会、同大学ゴスペルクワイヤ、横浜英和女学院中高フォークソング部によるコンサートが行われた。また、「何でも聞こう『キリスト教』」と題して、北川氏が回答者、梅津氏がコメンテーターとして、会場からの質問に答えた。

 「天国はあるのか」との質問に北川氏は、ミシュランのレストランガイドを例に回答。一つ星は旅行の際に行くべきレストラン、二つ星は遠回りでも行くべきレストラン、三つ星はそのレストランに行くために旅行を計画すべきものだと述べた上で、天国は二つ星だと説明。「三つ星だと『死んで天国に行きたい』という意味になってしまう。そうではなく、どんなに人生遠回りでも、天国に行くための人生準備をしなくてはならない」と主張。「天国は隣人を愛するところ」と述べつつ、「信仰がないと大変。天国では、大嫌いな人のためにも良いことをしてしまう。すごく悔しい。天国に行く前に、隣人を愛せることを喜べるように、どんなに遠回りでも準備しましょう」と語った。

 礼拝を終えて梅津氏は、「学校の礼拝の時間ではできない話ができた。教会だからこそできたことだと思う」と感想を述べた。

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 明治学院大学は捜真女学校高等学部、玉川聖学院高等部、横浜英和女学院中高の3校と教育連携協定を結んでいる。高校と大学のキリスト教の連続性を作りたいと願った北川氏が今回の礼拝を企画、各校に参加を呼びかけた。

 明治学院は、東京・品川の単立キリスト品川教会(吉村和雄牧師)と一昨年から合同で礼拝を行っており、学生・生徒が教会に参加するきっかけ作りを進めてきた。

 北川氏と梅津氏は、神学者の加藤常昭氏が始めた「説教塾」に参加しており、互いに国際基督教大学の同窓生であることから、今回初めて本多記念教会での開催に至った。

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