韓国プロテスタント各派が「集団感染を深く謝罪」 2020年8月22日
チョン・グァンフン牧師が担任牧師を務める「サラン第一教会」が韓国首都圏の新型コロナウイルス感染症クラスター発生の経路になったことについて、プロテスタントの主要各派が謝罪の意を明らかにした。
防疫指針を無視して突出した行動を取ってきたチョン牧師はプロテスタント界で味方をなくし、孤立する様相を呈している、と全国紙「朝鮮日報」が8月19日報じた。
国内プロテスタント30教団、約5万6000教会が属する「韓国教会総連合会」(韓教総=代表会長キム・テヨン牧師)は18日、「最近、いくつかの教会が防疫上のルールを順守せずに信者たちや地域社会への感染拡大の経路になったことについて深く謝罪する」というコメントを発表した。
韓教総は「チョン・グァンフン牧師のサラン第一教会は本来の宗教活動を超えて、政治集団化されている点を遺憾に思う。速やかに教会本来の姿に戻ることを祈り、信者や訪問者は新型コロナウイルス検査に積極的に応じてほしい」と述べた。
プロテスタント各派の中道の声を代弁してきた「韓国キリスト教牧会者協議会」(韓牧協=代表会長チ・ヒョンウン牧師)も同日、「教会発のクラスターについて国民の皆様に深く頭を下げ謝罪の意を申し上げる。現在、爆発的な新型コロナウイルス集団感染の原因提供者だと指摘され、社会の怒りを買っているサラン第一教会のチョン・グァンフン牧師に対し、いっそう確実な処分を、韓国の教会を代表する責任ある各教団に促す」と訴えた。
韓教総のキム会長は18日、今後2週間、首都圏の教会はオンライン非対面礼拝に切り替え、聖歌隊の練習を自粛するなど、防疫に協力する考えを明らかにした。