ウォレン牧師のサドルバック教会が南部バプ連の規定に反し女性牧師任命 2021年5月17日

 米南部バプテスト連盟(SBC)では、テキサス州ヒューストンのセカンドバプティスト教会に次いで大きく、影響力のあるリック・ウォレン牧師の本拠地・南カリフォルニアのサドルバック教会が、同派では認められていない女性牧師を3人任命、批判されている。宗教専門RNS通信が報じた。

 「サドルバック教会にとって歴史的な夜でした! 私たちはスタッフとして長く活動してきたリズ・パファー、シンシア・ペティ、ケイティ・エドワーズの3人を牧師に任命しました!」と、同教会のフェイスブックが5月8日発表した。これに対し、ケンタッキー州ルイビルにある南部バプテスト神学校のアルバート・モーラー学長は、バプテスト派と聖書の教えに反するとして、女性を牧師と呼ぶことは「賢明ではなく、混乱を招く」と指摘している。

 女性牧師の禁止については2000年、SBCの信仰声明に「バプテスト・フェイス・アンド・メッセージ」に「牧師の職は、聖書によって資格を与えられた男性に限定される」との条項が追加されている。

 「サドルバック教会は南部バプテスト連盟の教義に反する行為を行った」とモーラー氏はRNS通信のインタビューに答えている。SBC年次総会で会長候補となっているモーラー氏は、サドルバック教会がSBCから排除されるべきとは述べなかった。それは年次総会に出席する代表(メッセンジャー)が決めることだという。

 別の会長候補マイク・ストーン牧師もサドルバック教会を批判し、同教会の行動はバプテスト信仰声明に違反しており、「聖書的なバプテストの教会論からの歴史的な逸脱」として調査されるべきだと述べた。(CJC)

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