WCC代表団がウクライナ連帯訪問 教会・宗教団体と戦争終結祈る 2026年7月18日

 世界教会協議会(WCC)の代表団は7月14~17日、ウクライナを連帯訪問し、教会や地域社会と希望をもって共に歩み、戦争の終結を祈った。WCCが17日、公式サイトで発表した。

 訪問は、ウクライナ国内の宗教団体と宗教共同体の90%以上を代表するウクライナ教会・宗教団体協議会(UCCRO)の創立30周年に合わせて行われた。代表団は、UCCRO議長を務めるエピファニー府主教ら教会指導者を訪問。戦争終結への強い決意を表明するとともに、人道支援活動への支援、可能性が生じるあらゆる場での対話の促進、癒やしと希望に取り組むウクライナの諸教会との同行を強調した。

 代表団には、WCCのジェリー・ピレイ総幹事、ハインリヒ・ベッドフォード=ストローム中央委員会議長、カリン・ファン・デン・ブロエケ中央委員・常議員、ギリシャ正教会のネア・イオニアおよびフィラデルフィアのガブリエル府主教、欧州教会協議会(CEC)のフランク=ディーター・フィッシュバッハ総幹事、WCCのマリアンネ・エイデルステン広報部長が参加した。

 ピレイ氏は「再びウクライナを訪問したことは、深く心を動かされる経験だった。人々が示す不屈さ、粘り強さ、希望に大いに励まされた」と述べた。一方、疲労感や挫折感があるものの、抵抗と勝利の必要性を強く肯定する姿勢が見られたとした。

 代表団は教会指導者やUCCROの関係者のほか、オレナ・コヴァルスカ大統領府副長官、ヴィクトル・イェレンスキー国家民族政策・良心の自由局長、地域住民らと会談した。ピレイ氏は「人々の物語、考え、感情に耳を傾け、現在の状況についての最新情報と、新しく深い洞察に満ちた情報を得た」と語った。

 また、UCCRO創立30周年について、異なる信仰を持つ宗教指導者たちが一致し、特に戦時下でウクライナの人々に奉仕している姿を高く評価した。

 代表団は、旧モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会(UOC)および独立正教会ウクライナ正教会(OCU)とも集中的に協議し、懸念されている問題や国家との関係、政府が示した国家と宗教に関する新たな改正がもたらす影響について意見を交わした。

 ピレイ氏は「私たちの懸念に対する政府の回答を聞くとともに、この新たな改正がウクライナの信教の自由を脅かすものではないとのUCCROの確認を得た」と説明した。さらに、戦時下で訪問した代表団の勇気をたたえる声に対し、「私たちは間もなく去るが、彼らはこの経験と共に毎日を生きなければならない」と応じたという。

 ピレイ氏は「WCCは、不法かつ非道徳的で、不必要に押しつけられた戦争に立ち向かうウクライナの信仰共同体と人々と共に歩み続ける」と表明。「戦争による死、破壊、トラウマ、悲劇を嘆き、ウクライナと世界における公正な平和のために祈り、希望を持ち、働いていく」と述べた。

 ベッドフォード=ストローム氏は、困難な状況に向き合うウクライナの人々の不屈さと確信に、代表団は心を動かされたと述べた。「絶え間ない空襲警報と、ロシアのミサイルやドローンによって攻撃される脅威にもかかわらず、人々は普通の生活を送ろうとしている。しかし、多くの対話の中で、4年間に及ぶ戦争のトラウマも感じた」と語った。

 教会と宗教団体が緊密に協力し、人々に慰めと力を与えることが、いっそう重要になっているとも指摘。「この『実存的エキュメニズム』を、エキュメニカル運動全体を鼓舞する力として持ち帰る。訪問が大きな感謝をもって迎えられたことは、国際社会によるウクライナへのあらゆる連帯の表明が切実に必要とされていることを示す、身の引き締まるしるしだった」と述べた。

(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)

写真=Deacon Andrii Sydor/Orthodox Church of Ukraine

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