文化時報が新Webメディア 10月1日「文化時報デジタル」創刊へ 2026年9月5日

 宗教専門紙「文化時報」を発行する文化時報社(京都市、小野木康雄社長)は10月1日、新たなWebメディア「文化時報デジタル」を創刊する。9月1日にティザーサイトを公開した。紙媒体の発行は今後も継続し、紙とデジタル双方の特長を生かした情報発信を目指す。

 文化時報は1923年創刊。特定の宗教・宗派にとらわれず、仏教や神道をはじめとする宗教界の動向に加え、医療、福祉、教育、地域社会など、宗教と関わる幅広いテーマを報じてきた。同社は、情報があふれる時代に「何を知るか」だけでなく、「どう理解し、自分なりに考えるか」が重要になっているとして、100年以上の紙面づくりで培った取材・編集の蓄積をデジタルにも展開する。

 新媒体が掲げるメッセージは「読み終わった後に、見えるものが変わる」。出来事の事実だけでなく、その背景や構造、意味まで掘り下げ、読者が社会や文化を考えるための「ものさし」を届けることを目指す。宗教を入り口に、文化、地域、福祉、教育、経営などを扱い、宗教関係者だけでなく、これまで宗教との接点が少なかった層にも読者を広げたい考えだ。

 Web限定企画として、宗教をめぐる素朴な疑問や悩みを読み解く「宗教の謎解き」、宗教者や学者、芸術家らが死生観を語る「All about DEATH~『師』が語る『死』」などを予定。紙面記事に加え、「人生の節目」「生き方と悩み」「日本の深層文化」「組織と経営」「宗教の現場」などを軸に、特集や連載を展開する。

 デジタルならではの機能として、記事の検索・保存、紙面ビューア、記事を非会員にも共有できる「ギフト機能」を順次実装する。全国の宗教者が地域ニュースを発信する「地域特派員制度」や、宗教者、研究者ら有識者が記事に独自の視点からコメントを寄せる「プリズムコメント」も導入する。プリズムコメントには約20人の有識者が参加する予定。

 料金は無料会員のほか、有料のライト会員(月額500円)、スタンダード会員(月額1980円)、紙面とWebを利用できる会員(月額3280円)を設定。スタンダード会員以上では記事を読み放題とし、ギフト機能やプリズムコメントも利用できる。

 小野木代表は「紙面で大切にしてきたものを受け継ぎながら、Webだからこそ届けられる情報や、多様な視点を加え、宗教を入口に、社会や暮らしをもっと広く、深く見つめていく」とし、「宗教界の方々だけでなく、これまで宗教にあまり接点のなかった方にも、自分の暮らしや生き方について考えるきっかけと出会っていただける」メディアに育てたいと期待を込めた。

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