コロンビアM7.4地震 死者111人 各地の教会被災 司教団が連帯呼びかけ 2026年8月11日

南米コロンビア西部で8月10日、マグニチュード(M)7・4の地震が発生し、少なくとも111人が死亡、多数の建物や教会が被害を受けた。コロンビア司教協議会は同日、被災者への祈りと連帯を呼びかけ、各地の教区やカトリック系支援団体も救援活動を始めている。
米地質調査所(USGS)によると、地震はコロンビア西部チョコ県サンホセ・デル・パルマル付近を震源とし、震源の深さは約107キロ。コロンビア地質調査所は、同国で21世紀に記録された地震としては最大規模としている。揺れはカリ、ペレイラ、キブド、マニサレスなど西部の広い範囲に及び、隣国エクアドルやパナマでも観測された。
コロンビア政府は10日時点で死者111人を確認。AP通信によると、約1600棟の建物が損傷し、少なくとも61棟が全壊した。震源地を含むチョコ県は山間部や密林が多く、通信が途絶えている地域もあるため、被害の全容把握には時間がかかるとみられる。アベラルド・デ・ラ・エスプリエジャ大統領は国家非常事態を宣言し、がれきの下に取り残された人々の救助を最優先すると表明した。
教会施設にも各地で被害が出ている。マニサレスでは市街地の象徴的な大聖堂が損壊。マニサレス大司教区は地震直後、被災した人々や不安の中にある家族、助けを必要とする人々のため祈るよう呼びかけ、「神がマニサレスとコロンビアを守り、私たちの心を強め、平静と連帯と希望を与えてくださるように」と祈りを求めた。
ホセ・ミゲル・ゴメス・ロドリゲス大司教(マニサレス大司教区)は、住宅や一般の建物に加えて、多数の教会や聖所が被害を受けたと説明。被災した信徒、司祭、地域社会に寄り添うことを最優先するとし、「この困難な時に、誰一人として支援を受けられないことがないように」と訴えた。
被害はマニサレスだけにとどまらない。SNS上では、カルダス県アラウカにあるヌエストラ・セニョーラ・デル・ペルペトゥオ・ソコロ教会の内部が激しく損壊した様子も伝えられている。
カリ大司教区でも、サン・ペドロ・アポストル大聖堂をはじめ、ラ・メルセ教会、サン・フランシスコ教会、サンタ・ロサ・デ・リマ教会などで被害が確認された。ルイス・フェルナンド・ロドリゲス・ベラスケス大司教は、市民に対して「団結し、共に歩み、共に働く」よう呼びかけ、司祭や修道者、ボランティアらによる被災者支援が始まっていることを明らかにした。
特に被害が大きいペレイラ教区では、ネルソン・ハイル・カルドナ・ラミレス司教が司祭、助祭、神学生、修道者らに、被災者の不安や苦しみに寄り添うよう要請。行政当局とも連携し、教会が持つ人的・物的資源を被災者支援に提供する方針を示している。
コロンビア司教協議会も10日、全国に向けて声明を発表。死者、行方不明者、負傷者、被災した家族のために祈るとともに、救助隊や医療関係者、ボランティア、行政職員らを覚えて祈るよう求めた。「この規模の緊急事態は個々人だけで立ち向かえるものではない」として、国民が「一つの家族」として、寛大さと責任、連帯をもって応答するよう訴えた。
教会による具体的な支援も動き始めている。被害を受けたブエナベントゥラのフードバンクは代替の物資集積拠点を設け、避難所や医療機関、被災地域への食料配布を継続。ペレイラのフードバンクも建物に大きな被害を受けた。首都ボゴタのフードバンクは、被災地に食料や飲料水、生活必需品を送るための緊急支援キャンペーンを開始した。
カトリック教会の社会活動部門「パストラル・ソーシャル・カリタス・コロンビア」も国家緊急サービスを発動し、特に被害の大きい地域や教会管区を直接支援するため募金を始めている。司教協議会は「被災したすべての人々に、私たちの祈り、寄り添い、連帯を」と呼びかけている。














