【速報】 オウム真理教元幹部ら7人に死刑執行 川島堅二氏「記憶し続ける必要」 2018年7月6日

 1995年の地下鉄サリン事件を含む一連の事件に関与したオウム真理教の元代表、麻原彰晃こと松本智津夫氏と元幹部6人(井上嘉浩氏、早川紀代秀氏、中川智正氏、土谷正実氏、遠藤誠一氏、新実智光氏)の刑が7月6日に執行された。同事件では計13人の死刑が確定している。

 本紙で連載「宗教リテラシー向上委員会」を執筆中の一人、川島堅二氏(日本脱カルト協会理事)は死刑執行の報を受け以下のようなコメントを寄せた。

 「カルト予防の観点から、死刑囚13人については、犯した罪を悔い、その後の捜査や事件究明に協力していた死刑囚のみならず、主犯の麻原も生かしておくことが望ましいと考えていたので、このたびの刑の執行は残念というほかはない。これによりオウム真理教事件は社会的にピリオドを打たれる。しかし、オウムによって殺された人のいのちが戻るわけではなく、人生を大きく狂わされた被害者家族に安堵の日々が戻ってくるわけでもない。特にサリンの後遺症の苦しみは一生涯終わることはない。このことを記憶し続け、二度と同じような事件が起こらないように、何をすべきかを考え続けねばならない。

 地下鉄サリン事件が起こった1995年は日本社会における『カルト元年』と言える。宗教法人が起こした未曽有の凶悪犯罪であるから、特に宗教者の責任は大きいと考える。この事件を機に、法曹関係者や学者、心理カウンセラーと協力しながら、伝統仏教やキリスト教の聖職者、新宗教の職員も含め、宗教の垣根を超えて予防活動に取り組んできた日本脱カルト協会の今後の働きが期待される。また大学キャンパスがこうしたカルト宗教に出会う場所の一つになっていたこと、地下鉄サリン事件の実行犯については高学歴の者が多かったということからは、カルト宗教に対する教育関係者の意識を高めていくことが求められる」

【宗教リテラシー向上委員会】 オウム事件 死刑執行ではなく再発防止のために 川島堅二 2018年4月11日

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