ダビデ張グループ脱会者が緊急声明 消えぬ苦痛 報復に怯える日々 2018年10月11日

ダビデ牧師の命令に絶対服従、存在隠す
家賃の滞納、未払いも常態化

 本紙は今年2月以来、「クリスチャントゥデイ」をめぐる騒動を報じてきた。アメリカでは関連企業にまつわる不正疑惑も大きく報じられる中、このほど、張在亨(ジャン・ジェヒョン)氏(ダビデ張)=写真中央=をトップとする日本キリスト教長老教会(旧)の元信者らが「関連グループ問題の真相を明らかにする」脱会者のつどい「ビオラの会」を結成し、人権侵害やカルト被害を訴える緊急声明を9月下旬に発表した。そこには、複数の脱会者に共通する被害の実態と「クリスチャントゥデイ」を含む関連企業、今も取締役会長として名を連ねる峯野龍弘氏のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会との関連も克明につづられている。本紙が独自に入手した写真と共に全文を掲載する。


「ダビデ牧師こと張在亨氏とあいのひかり教団、宗教法人オリベットアッセンブリー、関連グループに対する元信者らによる緊急声明」

 私たちはダビデ牧師こと本名・張在亨(英名David Jang)の信者で構成する「共同体」から脱会した元メンバーです。当時通っていた大学、地元の駅周辺で韓国人宣教師に伝道され、1対1の聖書講義(70講義)を受けました。この聖書講義はごく一般的なキリスト教の教理に基づく内容ですが、最後の総仕上げにあたる歴史講義では「キリストの系図」「時と時期」「新しいイスラエル」というテーマを学びました。

 最後の歴史講義はイエス・キリスト以降に「今すでに来臨(再臨)のキリストがいる」という核心的な教義が中心でした。私たちは宣教師からこのキリストがダビデ牧師であると信じるように誘導され「悟らされた」のです。この真理を誰にも話してはならないと口止めされました。この教会は日本キリスト教長老教会に属する東京ソフィア教会、東京エペソ教会、本郷長老教会(東京都文京区本郷、新宿区山吹町、千代田区、上野、池袋、早稲田等)といいます。

 巧妙な講義の誘導でこの教会の最高権力者であるダビデ牧師がキリストであると悟り、その最大の使命である神の御国(地上の神の国)の建設に人生を捧げました。

 ここでは共同体を守り、終わりの日まで異端視されることがないようにあらゆることを隠さなければなりませんでした。ダビデ牧師がキリストだと知られたら異端視され迫害を受けて歴史は中断してしまうと学びました。新約聖書の福音は「イエスはたとえではなされた」ため未完成であるが、ダビデ牧師の福音はキリストの使命を持った者が説く「永遠の福音」と称されました。

 私たちはダビデ牧師と宣教師の指示を受け関連団体、企業で半強制的に働かされ、その間、報酬を受けたことはありません。この声明を通じて実際に受けた人権侵害と被害を明らかにしていきたいと考えています。

 2003年頃からダビデ牧師は自分たちの教会、共同体を「日本キリスト教長老教会」と名乗りました。それ以前の総会(本部)は東京小金井市にあり、2002年から東京ソフィア教会、東京エペソ教会、本郷長老教会と名称を変えながら借りていたビルを転々としました。信者は極限の生活苦にあり、新しく入信した信者のローン、貯金をあてに宣教師は生活をしていました。かき集めたお金で全国の教会、関連団体の家賃を払いましたが、ダビデ牧師は極貧状態にあることを承知の上で「不信仰だ。もっと羊(信者)を集めろ」と叱責し、より立地条件が良く高級なテナントへの契約を指示し続けました。十数万円もする家賃を毎月払えるわけがなく、滞納、未払いは方々で常態化しました。払えなくなるとオーナーとトラブルになり退去を求められましたが、すぐにまた高級な場所を借りて教会、事業を継続させました。

 多額のローンに対する返済を迫る督促に怯え、一方で「神の国」の建設に従事するため精神的にも肉体的にも疲労困憊し、なんとか共同体から「逃げる」「脱する」ことを決意しました。実際にここを脱会した元メンバーは大勢います。とても深い傷を心に負い、人には話せないような辛い体験をダビデ牧師や宣教師から受けて証言できない人もいます。報復に怯え協力できないという人もいます。

 現在、あいのひかり教団と名乗っている教会のメンバーは当時の宣教師、日本人信者たちで構成されています。名称を変えたにすぎません。私たちメンバーの一部は、クリスチャントゥデイの使役(文化奉仕部)をしました。「大きな教会へ行きなさい」とダビデ牧師から指示を受けました。その理由は自分たちの教会の存在を公にすることが出来ないため、どこの教会かと聞かれた場合に仮の所属教会を用意しておく必要があったからです。こうすれば、取材拒否は起きないと考えたようです。指示を受けて淀橋教会(ウェスレアン・ホーリネス教団)に行きました。

 私たちは下記の内容を中心に人権侵害、被害を訴えたいと思います。

・ダビデ牧師や上の立場にいる宣教師の指示が絶対服従でした。学生の身分で多額のローンを組みました。支配関係があったことによる精神的な苦痛

・聖婚(統一教会の合同結婚にそっくりなやり方で)を強要されたことによる苦痛

・株式会社クリスチャントゥデイ、株式会社ベレコム、ブレスキャスト、ジュビリーミッション、ACM(現在はAM)等で無報酬の状態で働かされた。契約書、報酬の有無に関する説明、保証など一切なかった。(どの関連団体で働くかはすべてダビデ牧師が決定しており自分で選ぶことはできない)

・ダビデ牧師が設立したオリベット大学の授業料を支払ったが実質授業はあまり受けることがなかった。

 信者はとても純粋な人たちばかりです。多くは学生時代に伝道され共同体以外の世界を知らずに生きています。彼らはみずから人を傷つけたり痛めつけようとは考えていません。しかし、ダビデ牧師の命令に絶対服従のため誰も逆らえず、言われたとおりに実行しているのです。嘘をつくこと、不正も従順という言葉で正当化されてしまいます。注意していただきたいのは、外見はイエス・キリスト信仰に基づく普通の教会だという点です。ところが、もう一人のキリスト「ダビデ牧師」(張在亨)の存在を隠しています。

 学生たちが同じような被害に遭わないよう二次被害の防止を訴えていくとともに、未だ共同体の中にいるかつての仲間たちの脱会とその後の社会復帰を強く期待し求めます。

 ビオラの会=2018年7月に発足。メンバーは被害を訴えており、身の安全を確保するため全員が匿名で活動している。「ダビデ牧師の本当の姿、真相を明らかにし問題行為、不正行為を世に示すことで二次被害防止と関係各所による適正な調査、処罰を強く求めていくこと」を運営の目的とし、「一人でも多くの現役信者の脱会を願い、脱会者の支援窓口を目指す」としている。

「クリスチャントゥデイ」従業員 中橋祐貴さん独占インタビュー 〝これまでの説明と食い違うことばかり〟 2018年3月1日

特集一覧ページへ

特集の最新記事一覧

TO TOP