原発避難の少年やサーロー節子さんが教皇接見に参列 2019年3月26日

 東京電力福島第1原発事故で東京に自主避難した福島県出身の高校1年、鴨下全生さん(16)が3月20日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で開かれた教皇フランシスコの一般接見に参列し「事故後の差別や分断に苦しむ人々のため福島に来て祈ってほしい」と要望した。教皇は鴨下さんの手を握り笑顔でうなずいていたという。

 2017年のノーベル平和賞の授賞式で被爆者として初めて演説したサーロー節子さん(87)や、被爆三世にあたる中学生らも参列した。サーローさんたちは、広島に落とされた原爆の残り火が灯ったランプを持参。「二度と長崎・広島が繰り返されないよう、この炎を吹き消してください」と願うと、教皇は火を吹き消した。

 教皇は、今年11月に初訪日の予定で、被爆地の広島と長崎への訪問する意向を示しているほか、バチカンが東日本大震災の被災者と教皇との交流の機会を作れないか検討中とされる。(CJC)

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