クリスチャントゥデイ問題 ウェスレアン・ホーリネス教団 〝真偽明らかにする〟調査委員会を設置 教団年会で議論紛糾 2019年3月28日

 すでに本紙で繰り返し報じてきた「クリスチャントゥデイ」と、その母体となっている張在亨(ジャン・ジエヒョン)ことダビデ張氏=写真右=のグループについて、2011年以来、代表取締役会長を務める峯野龍弘氏=写真左=が所属するウェスレアン・ホーリネス教団(川崎豊代表)の年会で、公に態度表明を求める議論が交わされた。

 発端となったのは、同教団旭キリスト教会の信徒である佐多範洋(のりひろ)さんが、教団に属する全教会の役員会宛に送付した2月17日付の文書。佐多さんは、教団がずさんな対応によって異端の温床になっていると疑われかねない事態に至ってもなお「是正しようという声があがらないことに、どうしようもなく悔しい気持ち」を抱き、止むに止まれず行動に移した。

 3月26~28日に同教団浅草橋教会(東京都台東区)で行われた教団年会で、教団執行部である委員会は「ヨハン教会に起こった問題及びクリスチャントゥデイの問題に対する委員会の見解」を議場に諮ったが、峯野氏が事前に教団の全役職を辞する意向を示していたことをめぐって賛否の意見が出され、一時「委員長預かり」となる場面もあった。

峯野龍弘氏 辞職申し出るも「異端性認めたわけではない」
委員会提出の「見解」は大幅に修正

 「異端疑惑について」と題する文書で佐多さんは、カトリック司祭による性虐待の隠ぺい工作を引き合いに、「ただ、『福音のため』という言葉で身内に甘い傾向は、カトリックだけでなくキリスト教全体に蔓延しています。『参戦したらすべての罪は赦される』と集められ略奪・強姦・殺人を繰り返した十字軍、新天地での原住民殺害、そして『大量破壊兵器がある』と攻撃したイラク戦争。キリスト教ほど都合よく聖書を曲解し、身内に優しく、残酷で、反省ができない宗教は他になく、群を抜いており、そのことをとても悲しく感じます」と指摘。

 かつて、ヨハン早稲田キリスト教会の金圭東(キム・ギュドン)氏が信徒訓練の名による暴力やセクハラ事件を理由に除名された問題で、峯野氏が同教会の監督責任を負っていたことについて、教団による態度表明がなされなかったことも疑問視し、「解決したとは言い難く、むしろ教団は(峯野氏を)かばいきれなくて無念をにじませているようにさえ感じます」と非難した。

 同教団の一信徒として、「この状況を議論しないのは不誠実」と考えた佐多さんは、3月26~28日に行われる教団年会(第20回定期総会)でも問題提起する意向を伝え、「どうかこれを受け取った教団の各教会が他人事と思わず、この危機に対してどうすればいいのか、今一度考えて頂ければと思っています」と要請していた。

 この提言を受けて、同教団委員会は年会2日目の「事務会」で代表の川崎豊氏と委員一同の連名による「見解」の文案を上程した。そこには、「教団として何も判断しないという立場を取り続けることによって、教団の諸教会及び教団の事業である保育園の運営に影響と混乱をもたらすとするなら、考えなければならない」とした上で、「昨今報道されているクリスチャントゥデイに関する疑惑の真偽が明らかになるまでクリスチャントゥデイとは一切関わりを持ちません」とする委員会としての姿勢が明記されていたが、峯野氏が「教団に迷惑をかけることになる」「(クリスチャントゥデイ代表取締役会長の)責任を中途で無責任に放棄することはできない」などの理由から、事態の収束を図り3月31日付で同教団の教職(および教団顧問、同神学院の教授職)を辞する旨の届けを提出していたことが報告され議論が紛糾。一方で峯野氏は、「クリスチャントゥデイの異端性を認めたわけではない。あくまで愛する教団を守るため」と強調し「引責辞任」を否定した。淀橋教会も引き続き同教団との関係を維持するという。

*全文は紙面にて*

 (中略)これに先立ち3月20日には、ダビデ張氏が峯野氏と初めて面会した際「ダビデ牧師直属の通訳者」だったと名乗る人物による詳細な証言が公開された(https://bit.ly/2FEaQYK)。

 それによると、淀橋教会を訪れたダビデ張氏は「統一協会で教授や権威ある立場にいたのは自分独自の救済目的による潜入だった」と説明した上で、「私は真のイエス・キリストだけを信じており、統一協会に洗脳された学生をひとり、またひとりとキリストに立ち返らせて救済していた」「統一協会から抜けた弟子たちはその思想に洗脳されている人たちだったので、その洗脳を解くために自分がまず教祖のような存在になってカリスマ性を示し、徐々にイエスキリストを信じるようにした。弟子たちが私を再臨のキリストだと信じている理由は、統一教会のマインドコントロールを解くための方便だった」と語ったという。

 証言者は、この会談は「ダビデ牧師がクリスチャントゥデイの活動を続けられるように弟子たちを助けてくれとお願いすることが一番の目的だった」としている。

【速報】 元信者らが証言 ダビデ張グループが淀橋教会を隠れ蓑として利用か? 2018年12月26日

特集一覧ページへ

特集の最新記事一覧

TO TOP