関西クリスチャン戦責告白者会 25年の働きに幕 2021年1月11日

 太平洋戦争における戦争責任の告白と謝罪、和解の福音を目指して活動してきた関西超教派クリスチャン戦争罪責告白者会が2020年12月、長らく代表を務めた小島十二氏(元日本イエス・キリスト教団芦屋川教会牧師)の死から2年を経て25年間の働きに幕を下ろした。

 同会は1995年の創設以来、毎年2月11日と8月15日に平和祈念の集会を開催するほか、韓国の「元従軍慰安婦」被害者(ハルモニ)を訪ねて支援を続けた。毎週水曜日に行われる日本大使館前での抗議集会にハルモニや協議会関係者と参加したこともあった。小島氏の家族から送られた関係者への報告には以下のように記されている。

 「8月15日を『あなたの神に会う備え』を確認し、愛と希望の日になると語った代表・小島十二は2018年同日の終戦記念・平和を祈る会で生かされている喜びと共に『出会う人にキリストを伝えることが平和への確実な道』と語った。『ハルモニ最後の一人まで』と継続を貫いたが同年9月23日天へ帰った。その後も2カ所から献金が届いた。今春最後の献金をハルモニへ届けるべく計画したがコロナ禍で叶わなかった。

 昨今、挺身隊問題対策協議会(ユン・テイギョク共同代表)や社会福祉法人大韓佛教曹湊宗ナヌムの家の会計のずさんさが明るみになった。ハルモニへ手渡せない今、同じ志で宣教を続けるソウル日本人教会の吉田耕三牧師を通じて生存するハルモニの元へ届けていただき、これをもって会を閉じることにしたい。いずれコロナ禍収束後お一人でもハルモニにお会いできることを願いつつ。

 最後の訪韓となった2017年11月、長きにわたり私財を投じてハルモニの救出と生活を支えてきた上道ホーリネス教会(当時・黄大植牧師)の金原東長老は『結局は福音がなければだめだ』と語った。約25年の献金総額は2478万4492円。これまでの尊い祈りと支援をここに深く感謝いたします(関西超教派クリスチャン戦争罪責告白者会・小島十二家族一同)」

Claire Solery - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=21381384による

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