戦後76年 コロナ禍収束と平和を祈る 集会も異例尽くし 2021年9月1日

 8月15日の敗戦記念日を中心に、今年も各地で平和を求め、祈る催しが行われた。15日早朝の「8・15平和祈祷会」(同実行員会主催)も、例年通り千鳥ヶ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で行われたが、コロナ禍や連日の豪雨災害による影響から小規模での開催となり、賛美や小グループに分かれての祈祷も見送られた。「平和の種が蒔かれ」と題してメッセージを語った戒能信生氏(日本基督教団千代田教会牧師)=写真右=は、ゼカリヤ書(8:12)を引用しながら「ここでは平和が『来る』『実現する』とは書いておらず、ただ『平和の種が蒔かれ』ているとあり、その種を守り育てる責任は私たちにある」と強調した。

 集会の呼びかけ文には、「今、私たちの生きている世界は極微小なウイルスの蔓延によって脅かされています。改めて人間の力の弱さ、社会の脆弱さを痛感させられます。主の前に謙遜になり、この事態を、信仰をもって乗り切りたいと祈ります」との決意が記された。

 各地の集会も、感染予防のために来場者を最小限に絞ったオンラインでの配信や、事前収録による動画での開催が増えるなど、戦後76年は異例尽くしの夏となった。

〝分断越えてつながる模索〟 「歴史の裂け目」から戦後史をとらえ直す 2021年9月1日

撮影=山名敏郎

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