【訃報】 金城重明さん(沖縄キリスト教短期大学名誉教授、日本基督教団那覇中央教会名誉牧師) 2022年7月19日

 きんじょう・しげあき 7月19日、急性心不全のため那覇市内の病院で逝去。93歳。葬儀式は7月23日、日本基督教団首里教会で近親者のみで執り行われた。喪主は妻の恵美子(えみこ)さん。納骨式は同教団沖縄教区納骨堂で。

 1929年、沖縄県渡嘉敷島生まれ。青山学院大学文学部キリスト教学科卒業。60年、ユニオン神学大学(ニューヨーク)修士課程卒業(M.DIV.)。日本基督教団糸満教会、首里教会牧師を歴任。1957年の沖縄キリスト教短期大学創設以来、94年3月の定年退職まで、講師・教授として教壇に立ち続ける。75~79年、第3代学長を務める。著書に『「集団自決」を心に刻んで』(高文研)など。

 1945年3月、渡嘉敷村阿波連の住民は、駐留していた日本軍に集落から離れた陣地への移動を命じられた。金城さんは16歳だった当時、兄とともに母と弟、妹を手にかけた。戦後、著書などで自らの体験を公表。「集団自決」に軍命がなかったとする歴史修正の動きに抗い、88年2月、国の教科書検定の違憲性を問う「第三次家永教科書訴訟」の沖縄出張法廷で、「愛する母と幼い弟妹を『鬼畜米英』に渡すより自分の手で殺すことがせめてもの愛情。号泣しながら手をかけ、死に至らしめた」と軍の関与について証言した。

 2007年9月には、岩波書店発行の「沖縄ノート」(大江健三郎著)などで、旧日本軍の元戦隊長らが「集団自決」は「軍命」とあるのは名誉毀損と訴えた「『集団自決』訴訟」でも体験を証言した。

 その後も、渡嘉敷島の「集団自決」(強制集団死)の生き残りとして沖縄戦の悲劇を語り継いだ。

https://youtu.be/liceyMLyXi0

「国のために」集団自決 教科書検定撤回求め集会 金城重明氏が証言 2007年12月25日

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