おおき・ひでお　１０月１２日逝去。９３歳。葬儀は１０月２１日、午後１時～３時、日本基督教団滝野川教会・聖学院合同葬儀として滝野川教会礼拝堂で行われる。司式は東野尚志氏（同教会主任牧師）と山口博氏（学校法人聖学院院長）。喪主は妻の大木泰子さん。礼拝堂の収容人数が限られるため、主日礼拝同様、YouTubeによる配信を行う。花料、供花は辞退。

　１９２８年、福島県会津出身。東京神学大学大学院修了後、１９６０年、ニューヨークのユニオン神学大学院でピューリタニズム研究によりPh.D.取得。神学博士。１９６２年東京神学大学講師、７０年教授、学長（７９～８３年）を歴任。９７年定年退任、名誉教授となる。１９８８年から２００７年まで学校法人聖学院院長。１９８８年から２０１３年まで聖学院大学総合研究所所長、１９９１年から２０１１年まで聖学院大学出版会長、２００５年から２０１３年まで聖学院大学大学院長を歴任。

　著書・共著書に、『ピューリタン 近代化の精神構造』『新しい共同体の倫理学』（上・下巻）、『主の祈り キリスト入門』『日本は変わるか？　戦後日本の終末論的考察』『「宇魂和才」の説－２１世紀の教育理念』『時の徴－第三ミレニアムとグローバリゼーション』『人格と人権―キリスト教弁証学としての人間学』（上,下巻）など。また訳書・共訳書も、パウル・ティリッヒ著の『生きる勇気』『宗教の未来』ラインホールド・ニーバー著の『アメリカ史のアイロニー』など多数。

　アメリカで師事したラインホールド・ニーバー（１８９２～１９７１年）の「ニーバーの祈り（Serenity Prayer）」を日本に紹介したことでも知られる。

ラインホールド・ニーバー　“「世界史の神学」目指す”　2010年２月13日