カトリック教会香港教区トップが北京を訪問 2023年4月19日

 カトリック教会香港教区の周守仁司教が4月17日、北京を訪れた。香港発ロイター通信(日本語版)によると、1997年の中国への返還後、香港教区の司教が北京を訪れるのは初めて。周司教の北京訪問は、中国政府公認の「中国天主教愛国会」の李山主席による招請で実現した。

 中国とバチカン(ローマ教皇庁)は司教の任命権を巡って長年対立しているが、2018年に暫定合意に達し、昨年10月に延長された。

 中国本土には1200万人余りのカトリック教徒がいるが、バチカンに忠誠を誓う地下教会と、政府公認の中国カトリック愛国会の間で分裂が生じている。

 周司教は、上級聖職者らを伴った5日間の北京訪問に先立ってロイターに送付した文書で、中国本土の教会と、特にアジアを中心とする海外の教会の間で「交流が促進される」よう希望すると述べた。バチカンからのメッセージを託されたかとの質問には、「これは教区間の交流。中国は国家事案についてバチカンと連絡体制を確立している」と答えた。

 バチカン当局者たちは、中国の「一国二制度」政策により2018年の合意は香港には適用されないとしているが、周司教は、「現時点までは香港における宗教の自由は規制されていない」としながらも、北京訪問で「宗教その他の懸念に言及する可能性がある」と述べていた。(CJC)

由中国新闻社 - https://www.youtube.com/watch?v=OjbnetQzIhI,CC BY 3.0,https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=121865574

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