【既刊再読 改めて読みたいこの1冊】 『信条:クレド――教皇講話集』 教皇ベネディクト十六世/教皇フランシスコ

『信条:クレド――教皇講話集』(カトリック中央協議会、2014年)

 ローマ・カトリック教会の首長・教皇フランシスコが、11月23日から26日まで来日する。東京、長崎、広島を司牧訪問するとあって、にわかに世間が湧きたっている。カトリック教会などではミサへの参加申し込みなども始まった。前回は38年前の1981年、第264代教皇ヨハネ・パウロ2世。今回が2度目のローマ教皇来日である。

 本書『信条:クレド――教皇講話集』は、2012年のカトリック信仰年になされた新旧両教皇の説教集だ。カトリック中央協議会によってイタリア語から編訳された。内容は、前・教皇ベネディクト16世の一般謁見での信条に関する連続講話13回に加え、現・教皇フランシスコが行った25回の連続講話・全38回分を収録。

 前教皇教皇ベネディクト16世が「信条とは何か」から始め、信仰そのもの、教会の信仰、神へのあこがれへと話は進める。信仰の合理性、現代性、啓示、キリスト、神の全能、創造までを担当。来日する教皇フランシスコがイエスの復活、聖霊、教会と解し、最後の審判と永遠のいのちまでを結ぶ。

 その語り口は一般向けの講話にふさわしい。内容は平易で簡潔ながらもカトリック信仰の深みと歴史を伺える。「カトリック教会のカテキズム」に沿った解説なので、カトリック信仰の全体を簡潔に順序立てて学べる。

 各話とも短くても6頁、長くとも十数頁であり、定期的に読むのにちょうど良い。読み比べることで、二人の教皇の個性も感じられる。いわば二人の教皇による「使徒信条」の連続講解説教集であり、カトリック教会の真髄がつまった贅沢な信条入門書が本書である。

 2015年、教皇回勅『ラウダート・シ』より「被造物とともにささげるキリスト者の祈り」から掲げられた来日テーマは「すべてのいのちを守るため~PROTECT ALL LIFE」である。教皇フランシスコ来日に備えて、最初の仕事から学ぶためにも必読の1冊。

教皇フランシスコ来日でスケジュールが正式決定 2019年9月21日

【本体900円+税】
【カトリック中央協議会】978-4877501853

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