売春宿主が米ネバダ州予備選で躍進 キリスト教保守層が支持 2018年7月4日

 米国で最も有名な「ピンプ」(売春婦の元締め)を自認し、ストリップクラブのほか、売春宿を数軒経営するデニス・ホフ氏(71)が、保守的なキリスト教有権者から多くの支持を受け、11月の中間選挙でネバダ州議会に共和党議員として議席を獲得する見通し。

 ホフ氏の政治的躍進は、「トランプ時代」において有権者の意識が根本的に変化し、共和党がかき回されただけでなく、米国政治がひっくり返されたことを示している、とロイター通信。「これがまさにトランプ運動だ」──。ネバダ州北部のカーソンシティ近郊にある、自身が経営する売春宿「ムーンライト・バニーランチ」でインタビューに応じたホフ氏は語った。

 6月12日、州議会下院選に向けた共和党候補を指名する予備選で、ホフ氏が勝ったとのニュースを聞いた時、福音主義者を自認するビクトル・フェンテス牧師は、目を閉じて祈ったと話す。

 キリスト教系グループは、同州の合法な売春産業に長年抗議していたが、その産業でのし上がったホフ氏の経歴に目をつぶる決意をしていた同牧師は、パーハンプの自宅で彼の勝利を神に感謝した。

 パーハンプは人口3万6000人、自治体が設置されていない「非法人地域」にあるこの町は、ホフ氏が11月の州議会選の最有力候補と目されている選挙区における最大のコミュニティー。

 近年、保守的なキリスト教徒の多くが、共和党のエスタブリッシュメントに対する信頼を失っている。現代米国で脅かされている価値を守るために戦っていない、という。彼らにとってトランプ大統領は、長年の政治的規範を打ち破ることも辞さない、新たな種類の政治家だ。その点は、実際に有する、または指摘されているどんな倫理的な欠点にも勝る資質だと、彼らは言う。

 「福音派の有権者には、理想化された、白人キリスト教徒的な、保守的なアメリカのためにトランプ大統領が戦っていることの方が重要なのだ」と、宗教と文化、公共政策の関連についての研究を行う超党派組織『公共宗教研究所』のダン・コックス研究ディレクターは指摘する。(CJC)

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